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「アフリカの角」 飢餓救済キャンペーン
  
  
現地視察レポート (2006年8月9〜12日)
「アフリカの角」キャンペーン開始に先立ち、国連WFP協会会長 丹羽宇一郎が2006年8月9日から12日までの間、現地ケニアで飢餓の現状とWFPの食糧援助活動を視察してきました。
干ばつで牧畜ができない農民たち
最初に訪問したのは、ガリッサ県のフォンガッチとバランバラという集落でした。この辺りはケニアの代表的な乾燥地帯で、4年前から続いている干ばつの被害が大きな場所です。現地の農業は家畜の放牧が主体です。たび重なる干ばつの影響でエサとなる野草が枯れ、ヤギや牛などの家畜が相次いで死に、生活の糧を失った農民の生活は悲惨を極めていました。
(写真:家畜の白骨が横たわる干ばつ地帯を行く丹羽視察団)
WFPの食糧配給現場
WFPが提供する食糧は、米、とうもろこし、豆類、食用油といったものです。現場では、指紋によって配給者のチェックをするなど、WFPの食糧配給マネジメント力が発揮されており、食糧の保管、在庫管理、配給の手順などが明確に定められていました。ちょっとしたことからでも受給者たちの不平や不満が高まることを知っているWFPの職員が、細心の注意を払って仕事をする様子が見て取れました。
14万人が身を寄せ合うダダーブ難民キャンプ
2日目に訪問したのは、ナイロビから北東約500キロ、ソマリア国境に近い半砂漠地帯に位置するダダーブ難民キャンプでした。このキャンプはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によって15年前に設立されました。何百キロという距離を歩いてやってきた14万人の難民たちが身を寄せ合って生活をしているこの場所には、複数の国連機関が事務所を構えて各々の役割を果たしています。中でもWFPは、難民に命の糧を届けるという重要な役割を担っています。
(写真:ダダーブ難民キャンプを視察する丹羽国連WFP協会会長)
1億3,000万ドルが不足
WFPにとって、ケニア支援は南スーダンに次ぐ予算規模です。ケニアで実施しているプログラムは、干ばつ被災者支援と難民キャンプでの食糧援助が中心であり、難民キャンプは南スーダン難民を対象とするカクマと、ソマリア難民を対象とする当地ダダーブが大きなウェイトを占めています。「現在、人々の救済に必要とされる資金の40%に相当する1億3,000万ドルが不足しており、もしWFPローマ本部からの支援金が滞って、食糧支援ができなくなったらたいへんなことになります」という現地責任者の説明を聞き、われわれ日本人としても、WFPを資金的にバックアップする必要があると、改めて感じました。
世界最大のスラム キベラ
3日目に訪問したのは、首都ナイロビにある、世界最大のスラムといわれるキベラです。ここには70〜80万人の人々が住んでいると言われています。独特の強烈な臭いが漂う中で、人々はWFPの食糧支援を受けながらたくましく生きています。最後はこの一角にある、HIVに感染した子供たちが生活する施設を訪問しました。
4日間のあわただしいケニア視察でしたが、WFPの活動が現地にしっかり根を張ったものであり、ケニアという国、そしてケニアの人々の将来にとって、WFPが欠かせない存在であることを確認できたという収穫を得て、日本に帰国することになりました。
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