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2005年 イベント&トピックス

第2回 WFP生徒作文コンクール 入賞作品

農林水産大臣賞 

たとえ小さなひと口でも
河合 寿也  吉田町立粟生津小学校5年  (新潟県)

今年の夏休み、ぼくは、「地球を生きる子どもたち」という写真展を見ました。戦争や貧困など様々な苦難を懸命に生きる世界中の子供達の写真に、ぼくはとても励まされましたが、その中に、小枝のように細い手足なのに、大きな大きなおなかをして、悲しそうな大きな瞳で、こちらを見ているアフリカの子供の写真がありました。ぼくはその前で立ち止まりました。その体が痛々しくて、ぼくはその子がとてもかわいそうになりました。飢餓状態が長く続くと、人間の体はあそこまで変形してしまうのです。そんな子供達を含む餓えた人達がこの地球上には8億人もいます。

また、フィリピンのスモーキー・マウンテンというゴミ捨て場では、スラム街の子供達が、ゴミの中から残り物や腐った食べ物を拾い集めて食事としているという悲惨な日常も知りました。そういう物ばかり食べていると、寄生虫が腸内に住みつき、病気になったり、死をもたらすこともあるのです。

ぼく達が家族と温かくておいしい夕食を食べている時、レストランで大きなハンバーグステーキにかぶりついている時、給食のおかわりをしている時、ぼく達が食事という一番幸せな時間を過ごしている時に、世界中のいたる所で飢えに苦しんでいる人達がいるのだと思うと、とても切ない気持ちになります。

自分の周りの食生活を考えてみると、今までに食べ物がなくて困ったという経験をほとんどしたことがありません。おなかが空けば真夜中でもコンビニで買うことができます。また、給食は毎回たくさんのご飯やパンやおかずが残ります。お店でも家庭でも賞味期限が少しでも過ぎると、ためらうことなく捨ててしまいます。ぼくはアフリカやフィリピンの子供達と出会って、これらは決して豊かなことなのではなく、ぼく達が改めていかなければいけないことなのだと深く反省しました。

先進国のむだな消費がなくなれば、100億人もの人口を養うことができるのです。今、先進国に余っている食料を飢える国々にあげることが一番早い解決方法だと思いますが、永久に食料を与え続けることは不可能です。ですから、そうするだけではなく、食料を得る技術を教えたり、食物が育つ環境を作り出す手助けもしていかなければならないのです。また、戦争も飢餓の大きな原因になる環境破壊を引き起こします。すべてを奪ってしまう戦争は何よりもしてはいけないことなのです。

豊かさや貧しさがなぜ生まれるのか、まず一人一人が関心を持つことから支援が始まります。そして今、ぼく達にできることは常に食べ物に感謝して、大切に口に入れるということだと思います。たとえ小さなひと口でも、みんなの心が集まれば、必ず飢えに苦しんでいる人達を救うことができるとぼくは思います。そう思いながら今朝、朝ご飯を食べたら、ものすごくおいしく感じました。毎日の食事を大切にすること、それはアフリカやフィリピンの子供達に笑顔をあげることなのです。

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