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2005年 イベント&トピックス

第2回 WFP生徒作文コンクール 入賞作品

文部科学大臣奨励賞

学校給食
名倉 理紗  神奈川大学附属中学校3年  (神奈川県)

「飢餓」と聞くと、私は必ず小学校の頃に給食委員が全校生徒の前で発表した、ドラえもんの劇を思い出す。その劇は『飢餓』を題材としたもので、その時私は初めて飢餓について考えたのだった。

劇の目的は、「給食の残飯を減らす」こと。当時私のいた小学校の残飯量はとても多く、私のクラスの中でも女子がダイエットをしているからと、よく残す人が多かった。劇が発表される前、私たちは食料がたくさんあるということがどれほど幸福なことなのか全く知らなかった。

その劇で私が1番ショックだったことは、『五秒に一人の子供が毎日飢餓で死んでいること』。一瞬セリフを聞き間違えたかと思った。でもそう思ってしまったのは、自分があまりにも食べ物が豊かな国に慣れてしまっているからなんだと深く反省した。

それから調理員さんによる残飯量測定の結果が掲示板に張られるのが習慣となった。みんな今週はどのくらい残しものがあったのかよく見るようになった。すると市の中でも特に残飯量が多い学校だったのに、みるみるうちに残飯は減っていった。私が卒業する頃には食べ残しがないクラスが「バンザーイ!」と言っている声をよく聞くようにもなった。まだまだ本当の飢餓の姿を知るには遠いけれど、これが私が最も身近に飢餓を考えた時の話しだ。

今、飢餓ととなり合わせの地域の学校に給食をWFPが提供している。私はインターネットで給食の風景を写した写真をいくつも見た。そこには、無邪気な笑顔で配給の列に並んでいる子供や、皿をかかえこむように給食を食べる子供、たった一皿しかない給食を小さい子に分けてあげている子供などがいた。見ていて涙があふれてきた。私は今まで飢餓を知っているつもりになっていただけだったのだ。これほど何か力になれたら…と思ったことはなかった。

『食べる』ということは、『学習』や『労働』などの意欲につながる。それは言い換えてみれば、学んだり働いたりするには食料がまず必要ということになる。その事実を当たり前だと思い無関心になっている自分がこわいと思った。こんな私が力になるにはどうすれば良いのだろう?

私がこうして色々調べてみても、まだ飢餓のほんの一部をのぞき見ただけにしかならないだろう。まだまだ私の知らない飢餓はたくさんある。それをまず知っていき伝えていくこと、これが私にできることではないかと思う。

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