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ホームイベント&トピックス>作文コンクール 入賞作品

2005年 イベント&トピックス

第2回 WFP生徒作文コンクール 入賞作品

佳作

理解の輪を広げよう
腰塚 安菜  フェリス女学院中学3年  (神奈川県)

私が世界の貧困や飢餓を深く考え始めたきっかけは、テレビ番組で取りあげられていいたある子供達の様子を見た事でした。世界の子供達の生活や国際援助などには以前から関心があり、関連した事柄があると目に留めていました。しかしここまで、私達日本の子供と大きく違う生活を送っているなんて・・・予想もつかなかったのです。

ある子は両親に見捨てられ、スラムに暮らしています。家族もなく、街の人々とは隔離された様な場所で、頼る相手もいません。そんな状況で「辛い、助けて」の声を一体誰が気付いてあげられるのでしょう。また、ある子達は家族を背負い、一日中働き通しです。小、中学生位の子供なら思いきり遊びたい年頃なのに、学校にも行けない彼らにはテレビも娯楽も、何もありません。

しかし、そんな各地の子供達に共通しているのは、やはり「飢え」でした。彼らの一番の望みは、まず「お腹がいっぱいになる事」。飲む水さえ雨水など非衛生的だと知り、ジャージャーと水を惜しげもなく使っていた自分を心から恥じました。それに、何でもいいから口にしたい彼らがいる中、より好みしたり、毎日様々な種類の物が食べられる事に感謝しなければならないと強く感じました。

私達は、毎度の食事に事欠く事はありません。そのうえ良い物をどこまでも追求し、食べ物に限らず便利な物や、美味しい物などは欲する時に何でも手に入ります。私の様に先進国の子供は、大金を手にしたり高価な物を持てる事への感謝さえ忘れてしまいました。

その時私には「この子達の立場だったら?」「何日も食べられなかったら?」などと思いを巡らせるだけで、何もできませんでした。働かなくても食事は保障されているし、耐え難い空腹も知らない。満ち足りているのに、少しの事でわがままに不満を言ってしまう。そんな自分の生活が情けなくて、腹が立って。「今こうしている間にも、五秒に一人の子供が命を失っているのに・・・」と、無力な自分を感じました。

そして思い立った時から、私は貧困や飢餓について調べていました。世界では子供が年間約一千万人も、五才にも満たずに亡くなるそうです。どの国の子だって皆、希望を持って生まれて来ているのに、何故こんなに間もなく世を旅立ってしまうのでしょう。私は一刻も早く、苦しむ人達を助けたいです。今すぐに食糧を渡しに行けたら、どんなにいいか。

私達に余る食糧を、少しでも分けてあげて欲しいのです。そして先進国だからこそできる努力をしたい。食糧廃棄を減らす、必要なだけ物を買う・・・一人一人の身近な行動が、世界の大きな動きとなるはずです。その為にはもっともっと理解の輪を広げ、世界に目を向ける事が必要だと思います。私だってこれからは未来を担う大人になるのだから、日々の生活を見直し、「同じ人間としての心からの助け合い」ができる様、少しでも協力していきたいです。

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