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2006年 イベント&トピックス

第3回 WFP生徒作文コンクール 入賞作品

農林水産大臣賞 小学生部門

心の国境

東京都 江東区立第四大島(おおじま)小学校 6年 秋山 風花(あきやま ふうか)

 「学ぶより食べたい。」このメッセージは、私の心の中を変え始めた。飢餓の現状を知ることは実に様々なことを学べ自身を見つめ直す機会になった。かわいそうと思うことは感想でしかない。できる可能性を見い出し行動に移すことが重要だ。

 世界中で約3億人の子供が飢えと栄養不良に苦しみ、5秒に一人の尊い命の火はこの瞬間も静かに消え続けている。又、世界にはあり余る食料があるにもかかわらず、飢餓が人々を襲う矛盾にこみあげる怒りを感じ、と同時に必ず解決できる課題だと確信した。ひとりよがりの幸福感は幻でしかないはずだ。真の幸福は分かち合いから生まれ、決して不幸を踏み台にしてはいけないはずだ。

 この課題の原因は人口増加による貧困と環境破壊三つの悪循環だと感じる。これらを断つ解決策を私は提案したい。

 世界では、2割弱の先進国に8割以上の富が集まり、資源が食料を多く浪費している。先進国の物に飢えた状況が開発途上国を苦しめているのではないだろうか。公平な関係に改善する必要がある。日本も例外ではないのだ。

 わが国の自給率は、約4割と世界でも低く海外に依存する率が高い。そして供給と摂取のバランスがくずれ約3割の食べ物を粗末にしている。異常気象やテロなど不測の事態が発生したら、食料不足になる危険性が高い。飢えは他人事ではないのだ。歯止めをかけるためには、食生活を見直す必要がある。例えば伝統である和食を選択したとすると自給率は6割に上がる。米の新しい価値を創造し、食べ物に関心をもつべきだ。口にした物がどこの産地でその国がどの様な状態か常に疑問を持つべきだ。生産する側も常に調節し作り過ぎない努力が求められるはずだ。

 次に自立を優先した支援に協力することだ。なぜなら、食べれば食べ物は無くなるからだ。栄養知識や種を配り育て方など技術を提供しなくてはいけない。又、食育をかねた給食プロジェクトを推進させるために教育の重要性を理解してもらうべきだ。つまり、生きていく最強の力は英知を養うことだと思うからだ。飢餓を撲滅し、子供が希望をもつことは明るい未来を約束してくれるはずだ。

 相手の立場でものを考え、多様性を尊重しながら人間として当たり前のことをすることが国際協力につながると感じる。この課題を通して私達が問われていることは、人間としての生き方を問われていることだと私は思う。あまりにも大きな課題に対してあきらめてしまうかもしれない。しかし、明日ではなく今日からたとえ一人でもこの課題に取り組み始める事は決して無駄ではないと信じたい。

 国境、それは国と国の境である。だか、私達は心に偏見と無関心という見えない国境を作っているのではないだろうか。メッセージを受けとめた今私の心の中の国境は消えた。

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