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ホームイベント&トピックス>作文コンクール 入賞作品

2006年 イベント&トピックス

第3回 WFP生徒作文コンクール 入賞作品

農林水産大臣賞 中学生部門

「子どもの飢え」~開発途上国の自立支援策~

静岡県 静岡大学教育学部附属静岡中学校 3年 谷 美生夏(たに みおか)

 今日も食事をお腹一杯食べることができた。おそらく明日も明後日も私は食べることに困らないであろう。この幸せを当たり前のように考えていたのである。ところが、世界には飢餓に苦しむ人々が8億5,000万人も存在して栄養不良の多くは子供や女性などの弱い人達に集中していることを知ったのだった。日本では飢えは考えられないし、テレビでは毎日のようにグルメ番組を放送し視聴率をあげている。同じ地球上に住む人間なのになんて不公平なことなのかと思ったのである。
 
 飢餓は貧困や紛争、自然災害などが原因で起きているようだ。本当は全世界64億人が生きていくのに十分な食糧があるというのに世界中の国に行きわたらないのはとても悲しいことである。私達はいつも豊富な食糧があることに満足し、食べ残しに罪の意識を感じている人がどれだけいるのだろうか。日本では給食で多くの残飯が出ると聞いているが、それならば少なめに調理し余った食糧費を飢えている人達への支援にまわすことができないだろうか。また、食糧支援だけでは一時的にすぎない。最終的には飢えに苦しむ人々を自立させることが最も重要であると考える。そのためには、先進国と飢えに苦しむ国とがそれぞれ一対一で組む相棒システムを導入し、農業生産技術を教えていくという対応を取るのが望ましいと考える。中には気候風土等により栽培が困難という国もあるはずだ。よって土壌をよくする研究や、品種改良を開発するための研究機関を設けて人材と技術の支援をしていくのである。現地の人には栽培技術を学んでもらうのだ。モザンビークでは労働の対価として食糧を受け取るというプロジェクトがあるそうだ。モザンビークだけでなく他の国にもこのようなシステムを導入し、また女性にも働く機会を与えたたらどうだろうか。そのためには、子育て支援策として保育所を作ることはどうであろうか。WFPの学校給食システムを知り考えたのだが、保育所には保育士や看護師を配置して、母親が安心して子供を預けて働き対価が得られるようにするのである。そこではミルクやベビーフードを与え、育児検診もできるようにし、幼い頃からしっかり栄養を摂取できるよう女性と子供を支援できれば労働力も増して作物も採れるようになるのではないかと私は考えるのである。また学校では、高学年の子供達に栽培実習の時間を設け早くから自立できる機会を与えてあげたいと思う。

 私は飢餓の問題について、私のような中学生に何ができるのか考えてみた。世界には多くの人が飢えと闘っていることを知り、私の今の生活を反省しあらためて幸せを実感したのである。この作文を通して私なりに飢えている人をどうすれば救えるかを一生懸命に考えることができた。とてもよい機会だったと思う。一日でも早く飢えがなくなることを祈ってやまない。

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