2006年 イベント&トピックス
第3回 WFP生徒作文コンクール 入賞作品
佳作
飢えを誰かに背負わせて
東京都 板橋区立常盤台小学校 6年 市原 絵里(いちはら えり)
幸せなことがあれば、不幸なこともある。これは人間に限らず、命あるものの定めかもしれない。けれど、少しずつ歴史を学んでくるとなんと戦争の多いこと。一体この中にいくつの幸せがあるのだろうか。そして今も耐えない不幸な出来事。こんなに長い歴史の中で人は何を学んだのだろうか。同じ事を繰り返してばかりいるように思える。
ハンガーマップの中心は、真っ赤に染まったアフリカ大陸。人が最初に誕生したといわれる命の大地なのに、なぜこんなに苦しまなくてはならないのだろう・・・そう戦争以上に命を奪う餓え。平和という言葉のすぐそばにある不公平、それを見て見ぬふりの私たち。私たちの幸せはどれだけ多くの命に支えられていることか。
去年は笑顔と元気を半分こしようと考えた。でも今年はそのために私に何ができるのだろうかと悩んでいる。悩めば悩むほど自分が幸せでいられる事が罪のようにも思えてくる。ごめんなさい、こんなに幸せで・・・
同じ地球で生きている命。生きるってどういうことなんだろう。何で私は生まれたのだろう。生まれたことに、生きている事に意味があるとしたら、それは自分が気づかないだけで日々渡されている命のバトンを私も誰かに渡すことではないだろうか。そう、永遠に続く命のリレー。私の鮮やかな緑のバトンを一本でもアフリカの赤バトンを抱える子供たちに渡すことができたら・・・
私は今、知らない誰かに餓えを負わせて、両手で暖かいミルクのカップを包んでいる。この両手に、この心に、私も餓えを持とう。持たされる餓えではないのだから苦痛などはない。欲しいと思う気持ちに知らない幼い子どもの笑顔を映そう。20円で給食が食べられる、1ドルあれば一年子供が学校に通える、そうマザー・テレサも言っていた。本当に守らなければならないものは何か考えよう。本当に必要なものは何か考えよう。一本でも多くの緑のバトンを渡そう。赤いバトンを喜んで受けよう、誰か一人でもいい、ちゃんと守ってあげたい、今わたしが守られているように。
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