

国連WFPの保健センターを訪れ、健康状態の検査を受けるサナアちゃん

3ヵ月のラフィクくん。体重は2.9kgしかありません。
深刻な栄養不良だけでなく、コレラへの感染が疑われています。
一刻も早く必要とされる食糧支援
イエメンでは、200万人近い子どもたちが栄養不良に陥っており、このうち40万人は深刻な状態で日々、命の危機にさらされています。この厳しい状況の中で、たとえ彼らが生き延びたとしても、このままでは健康と発達に取り返しのつかないダメージが残る恐れがあります。
国連WFPは子どもたちが取り返しのつかない状態に陥ることを避けるために、特別に栄養を強化した食品を配布し栄養不良の予防・改善に努めています。

アリくん、5歳。年齢に対しあまりにも小さな体で病院のベッドに横たわり、コレラの治療を受けています。
感染症から守るために
紛争は、貧困と飢餓を生み出すだけではありません。インフラや保健衛生の制度が機能不全に陥ったことで、感染症も発生しています。2017年末までに、コレラ感染の疑いがある人は100万人に達しました。その後、少しずつ感染者の数は減りつつありますが、まもなく来る雨期に再び大流行する恐れがあります。幼くか弱い子どもたちが病気と闘うためには、食糧と栄養が欠かせません。
今年は新たに、ジフテリア流行の兆しも出ています。感染が疑われる人はこれまでに1300人以上に上り、流行が本格的に広がれば、人道危機はさらに深刻化してしまいます。